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*(日本盆栽協会編 昭和の盆栽譜より)

​        吉田茂 遺愛の大和野梅

 大柏園園主高橋秀佳によって掘り出された梅の巨木。発破をかけて掘ったということで、このとき三つに割れたうちの一つである。

これを、初代園主は「大和野梅」として第三十七回国風展に出品した。まさに怪物の一言に尽きる樹であった。

 日本盆栽協会の初代会長として、吉田茂氏が就任したのだが、この吉田氏が主催して大磯にある五賢堂のお祭りとガーデンパーティーを毎年行うことになり、これに「協会の会長になったのだから、盆栽の一つでも飾りたい」ということで、この梅を協会が寄贈することになった。こうして第四十一回国風展に吉田茂の名前で出品された。

 そして高橋秀佳出品時と吉田茂氏出品時では、野梅の正面の向きを変えてあります。

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